バレエのクラスはいつ上がる?——進級を年齢でなく習熟で決める理由
公開日:2026.08.08 / 更新日:2026.08.08 Ballet Studio CONFY(東京・月島)
「同じ学年のあの子が、上のクラスに上がったらしい」——お子さまのバレエで、保護者の方がふと不安になる瞬間のひとつです。うちの子は遅れているのだろうか。先生に聞いたほうがいいのだろうか。本人に何か言うべきなのだろうか。先に結論をお伝えすると、月島のバレエ教室 Ballet Studio CONFY では、進級を年齢や学年ではなく、一人ひとりの習熟で判断しています。同じ学年でも上がる時期が前後するのは、方針として、はじめから織り込んでいることです。このページでは、クラスの段階と年齢の目安、習熟で判断する理由、会員規約に定めた判断材料、そして「Sクラスは選抜クラス」というよくある誤解まで、当教室の考え方をそのままご説明します。
結論——上がる時期が違うのは、遅れではありません
当教室のクラス案内ページには、クラスの一覧よりも先に、一行だけ大きく掲げている言葉があります。「年齢ではなく、習熟で進級します」。これは表現の綾ではなく、運用の方針そのものです。
保護者の方にお伝えしている6つのお約束の中にも、同じ言葉が入っています。「進級は、年齢でなく習熟で——周りと比べず、お子さま本人のペースで」。つまり、当教室のクラス編成は、はじめから「同学年で横並びに上がっていく」ことを前提にしていません。
ですので、同じ学年の子が先に上のクラスへ移ることもあれば、逆にお子さまのほうが先に上がることもあります。どちらも、この方針のもとでは自然に起きることです。上がる時期の違いは、優劣ではなく順番だとお考えください。
とはいえ、「そういう方針です」だけでは、保護者の方の不安は消えないと思います。ここから先は、段階の中身と、何を見て判断しているのかを、公開している範囲でできるだけ具体的にご説明します。
クラスの段階と、年齢の目安
まず、全体の地図から。当教室の子どものクラスは、次の段階になっています。年齢・学年はあくまで目安です。
| キッズ(3〜6歳) | はじめての一歩。音楽に合わせて体を動かす楽しさと、バレエの本物の基礎を、遊びながら。 |
|---|---|
| ジュニアB(小1〜3) | バーレッスンの基礎を本格的に。正しい体の使い方を、ていねいに積み上げます。 |
| ジュニアA(小4〜) | テクニックの幅を広げ、表現にも踏み込む。トウシューズへの準備が見えてくる時期。 |
| Sクラス(中高生〜) | 中高生のクラス。その先に、試験制の「プロ育成コース」が続きます。 |
| プロ育成コース | 試験制・週4回以上。コンクール・舞台への挑戦と、その先の進路へ。 |
※男の子も歓迎しています。詳しくは「月島で男の子のバレエ」の記事もどうぞ。
段階が学年で区切られているのに、進級は習熟なの?
この表を見て、「結局、学年で区切られているじゃないか」と思われるかもしれません。もっともなご指摘なので、正確にご説明します。
当教室の会員規約では、クラス編成についてこう定めています。ジュニアクラスの編成は、原則として年齢および学年を基準として行います——ここまでは、表のとおりです。そして、続けてこう書いてあります。ただし、技術レベル、身体的成長、理解度、レッスン態度、安全面その他の事情を総合的に考慮し、講師の判断により、進級、クラス変更または在籍クラスの調整を行う場合があります。
つまり、学年は入口の目安であって、進級を決める基準ではありません。実際にいつ上がるかは、この「ただし書き」のほうで決まります。規約の全文は会員規約の第6条「クラス編成および進級」でご確認いただけます。
何を見て判断しているのか——規約に書いてある5つの材料
判断材料は、上に挙げたとおり規約に明記しています。あらためて分解すると、次の5つです。
- 技術レベル——今の段階の基礎が、どこまで身についているか。
- 身体的成長——身体の育ち方。同じ学年でも、この差はとても大きいものです。
- 理解度——言われたことを、自分の身体でどう受け取れているか。
- レッスン態度——集中の続き方、人の話の聞き方も含めて。
- 安全面その他の事情——次の段階の動きに、無理なく進める状態か。
この5つを総合的に考慮して、講師が判断します。ひとつが飛び抜けていれば上がる、というものでも、ひとつが足りなければ上がらない、というものでもありません。そして規約に定めているとおり、クラス編成、進級およびクラス変更に関する最終判断は、当スタジオおよび講師の裁量によるものとしています。
「身体的成長」と「安全面」が入っている理由
5つの中で、大人の習い事にはあまり出てこないのが「身体的成長」と「安全面」です。ここが、子どものバレエで学年による横並びが成り立ちにくい理由でもあります。
子どもの身体は、育っている途中です。同じ小学3年生でも、身長も、関節のやわらかさも、筋力も、一人ひとり違います。だからこそ当教室は、次の段階の動きに進むかどうかを、学年ではなく本人の身体の状態を見て決めます。積み上げる順番を守ることが、結果としていちばんの近道になる——というのが、当教室の考え方です。
トウシューズについても同じ考え方をしています。ジュニアA(小4〜)は「トウシューズへの準備が見えてくる時期」ですが、履き始める時期を年齢で決めることはしていません。詳しくは「子どものトウシューズは何歳から?——年齢でなく、身体の準備で決める」にまとめています。進級とトウシューズは、同じひとつの方針から出ている話です。
点数表や課題曲は、公開していません
正直にお伝えしておきます。当教室は現時点で、進級の点数表や課題曲のような、数値化された基準を公開していません。公開しているのは、上の方針と、規約に定めた5つの判断材料までです。
プロ育成コースについては、プロ育成コースのページで「カリキュラムは、いま体系化を進めています」とお伝えしており、2026年内をめどに順次公開していく予定です。まだ整っていないものを「ある」とは書かない、というのが当教室の姿勢です。そのうえで、お子さま個人が今どこを積み上げている段階なのかは、公式LINEでお尋ねいただければお答えします。
進級は、いつ決まるのか
時期についても、規約に定めがあります。クラス編成および進級は、原則として当スタジオが定める時期に実施しますが、必要に応じて年度途中で変更する場合があります。
ポイントは、年度の切り替えだけが進級のタイミングではない、ということです。習熟で判断する以上、その子が次の段階に進める状態になった時が、その子のタイミングになります。逆にいえば、「4月になったから全員ひとつ上へ」という上がり方もしません。
ご案内は、こちらからお伝えします。ご家庭から申し出ていただく必要はありませんし、申し出がないと検討されない、ということもありません。
回数を増やすときだけは、手続きがあります
進級そのものにご家庭の手続きは要りませんが、それをきっかけにレッスンの回数を増やす場合は、手続きが必要です。週1から週2などのコース・回数の変更は、前月10日までに公式LINEでお知らせください。翌月分から変更できます。
そして、ここは誤解されやすいところなので、はっきり書いておきます。クラスが上がることと、回数を増やすことは、別の話です。 ジュニアAに上がったから週2にしなければならない、ということはありません。週1のまま続けていただけます。回数は、ご家庭の生活と相談して選ぶものです。
| キッズ(3〜6歳) | 週1 ¥8,000 / 週2 ¥14,000 |
|---|---|
| ジュニアB(小1〜3) | 週1 ¥10,000 / 週2 ¥17,000 / 週3 ¥22,000 |
| ジュニアA以上(S・プロ育成) | 週1 ¥13,000 / 週2 ¥21,000 / 週3 ¥28,000 / 週4 ¥34,000 / フリー ¥45,000 |
※すべて税込・設備費込み。入会金は¥15,000。発表会費・衣装代を含めた費用の全体像は料金・ご利用方法ページに、月謝の考え方は「中央区のバレエの月謝・発表会費」の記事にまとめています。
回数を増やしたあとで生活と合わなくなったときも、同じ手続き(前月10日までに公式LINE)で戻せます。急なお休みは月2回まで、翌月末まで振替できます(クラス開始1時間前までに公式LINEでご連絡いただいたお休みが対象)。しばらく通えない時期は、休会(月¥2,000・1ヶ月単位・期限なし)で籍を残すこともできます。増やす方向にも減らす方向にも動けることが、長く続けるうえでの支えになればと思っています。
「同じ学年の子が上がった」と気づいたときに
ここまでは制度の話でした。ここからは、実際にその場面に立ったときの話をします。
比べる相手は、去年のお子さま自身
当教室が進級を習熟で判断するのは、周りとの比較から一人ひとりを切り離すためです。同じ学年の中に、たまたま身体の育ちが早い子も、理解の進み方が早い子もいます。その並びの中で自分の位置を測ることには、あまり意味がありません。見ていただきたいのは、去年のお子さまと今のお子さまの差のほうです。
これは、当教室が指導の場面で大切にしていることと同じです。足の角度ひとつ、一人ひとりに手をかけて、本物の基礎をごまかさずに積み上げる——そのために、進度をそろえることを優先していません。
気になったら、そのまま聞いてください
当教室では、保護者の方の見学は体験レッスンのときにお願いしています。つまり、通い始めたあとのレッスン中の様子は、保護者の方からは見えにくいということです。だからこそ、気になったことは、そのまま公式LINEでお尋ねください。「今、どのあたりを練習している段階ですか」「本人は何を課題にしていますか」——そうしたご質問は、遠慮していただくものではありません。
お子さま本人に伝えるかどうか、どう伝えるかは、ご家庭の判断です。ただ、保護者の方が事実を知らないまま気を揉むよりは、こちらから状況をお伝えできたほうが、ご家庭の中の空気も落ち着くと思います。
途中から入ってきた子と比べるとき
もうひとつ、比較が起きやすいのが、他の教室から移ってきたお子さまとの並びです。当教室は他教室からの転入も体験・ご相談から承っており、その際は現在の経験年数・受講の頻度・目標をうかがったうえで、次に受けていただくクラスをご案内します。学年だけで機械的に決めることはしません。
ですので、同じ学年の中に、これまで積んできた量の違う子が並ぶことは普通にあります。ここでも、比べる相手は隣ではなく、去年のお子さま自身です。
Sクラスは選抜クラスではありません——試験制はプロ育成コースだけ
進級の話で、いちばん誤解されやすいのがここです。はっきり書きます。Sクラス(中高生)は、選抜や試験で入るクラスではありません。 段階としてキッズ・ジュニアB・ジュニアAの先にある、中高生のクラスです。
当教室で試験制なのは、プロ育成コースだけです。プロ育成コースは週4回以上の稽古量が前提で、月謝は週4回 ¥34,000、フリー ¥45,000(いずれも税込)。専用クラスだけで週4日を固定するのではなく、Sクラスや中級などの一般クラスも組み合わせて、本人の段階に合わせて週4回以上の稽古量を確保します。
そして、その入り方も、実は同じ考え方の上にあります。プロ育成コースは通常は一斉の試験で募集する方式ではなく、Sクラス等で基礎が整った段階で、主宰・本田が習熟を見て個別にご案内しています。「何年生になったから」でも「何月の試験に合格したから」でもなく、ここでも判断の軸は習熟です。
中学生からの本格スタートや、他教室からの転入も、まずは体験・ご相談からどうぞ。プロ育成コースの中身(技術・芸術・身体・知識・メンタルの5つの軸、海外のバレエスクールやバレエ団・国内のプロバレエ団・フリーという3つの出口、5〜7年の道筋)はプロ育成コースのページと、「プロを目指す子の親御さんへ——プロ育成コースの仕組み」の記事にまとめています。
※Sクラスに進むために試験を受けていただくことはありません。プロ育成コースが試験制です。この2つは分けてお考えください。
大人のクラスに「進級」がないのは、なぜか
対比として、大人のクラスの話も少しだけ。当教室の大人のバレエは6段階(Lv.1 スタート/Lv.2 基礎/Lv.3 入門/Lv.4 初級/Lv.5 初中級/Lv.6 中級)に分かれていますが、講師が進級を判断する仕組みはありません。予約不要で、どのレベルからでもご自身で選んで参加していただけます。レベルに迷ったときは、体験のときに講師がご提案します(各レベルの違いは「大人バレエのレベル早見表」の記事に整理しています)。
子どもと大人で扱いが違うのは、規約に定めているとおり、ジュニアクラスでは身体的成長や安全面まで含めて講師が見る必要があるからです。大人は、ご自身の身体の状態をご自身で分かったうえで選べます。子どもは、その判断を大人が引き受ける。同じ教室の中に2つの仕組みがあるのは、そういう理由です。
いま、どの段階にいるのかを知りたいときは
ここまで読んで、「うちの子は今どこにいるのだろう」と思われたら、それを聞いていただくのがいちばん早い方法です。公式LINEから、そのままお尋ねください。まだ通われていない方は、体験レッスン(キッズ・ジュニアは1回無料)で、実際のクラスを見ていただけます。
子どもクラスの曜日・時間(2026年8月からの基本時間割)
| キッズ(3〜6歳) | 水 15:30–16:15 / 土 9:00–9:45 |
|---|---|
| ジュニアB(小1〜3) | 水 16:15–17:30 / 金 16:15–17:30 |
| ジュニアA(小4〜) | 水 17:30–19:00 / 木 17:00–18:30 |
| ジュニアAB合同 | 土 15:15–16:45 |
| Sクラス(中高生〜) | 火 17:30–19:00 / 水 19:00–20:30 / 金 17:30–19:00 / 土 17:00–18:30(大人・中級と合同) |
| プロ育成コース(試験制) | 木 18:30–20:00 / 日 9:00–11:00 |
※クラス開講状況や定員によって、ご案内が変わることがあります。祝日は休講の場合があります。最新の週間スケジュールと休講・代講のお知らせはクラス案内ページと公式LINEでご確認ください。
指導するのは、主宰の本田千晃(元スロバキア国立劇場、チェコ・ノースボヘミア劇場で「ジゼル」「くるみ割り人形」主演、スターダンサーズ・バレエ団)をはじめ、海外・国内の舞台で踊ってきた講師陣です。習熟を見て判断するというのは、その目で毎回のレッスンを見ているということでもあります。各講師の経歴は講師紹介ページにまとめています。
教室は月島駅(東京メトロ有楽町線・都営大江戸線)2番出口から徒歩3分、東京都中央区佃3-2-10 オーケンビル4階です。受付は10:00–21:30。通学エリアごとの通い方はアクセス・通学エリアのページにまとめています。
まとめ——この記事の要点
- 進級は、年齢や学年ではなく習熟で判断します。同じ学年でも上がる時期が前後するのは、方針として織り込み済みです。
- 判断材料は規約に明記。技術レベル・身体的成長・理解度・レッスン態度・安全面その他の事情を総合的に考慮し、講師が判断します(会員規約 第6条)。
- 時期は原則としてスタジオが定める時期。ただし必要に応じて年度途中でも変更します。ご案内はこちらからお伝えします。
- Sクラスは選抜ではありません。試験制なのはプロ育成コース(週4回以上)だけ。そのプロ育成も、通常は一斉試験ではなく習熟を見た個別のご案内です。
- 回数を増やすときだけ手続きが要ります。コース変更は前月10日までに公式LINEで、翌月分から。クラスが上がっても週1のまま続けられます。
- 点数表・課題曲は公開していません。プロ育成のカリキュラムは体系化を進めている段階で、2026年内をめどに順次公開予定です。
よくあるご質問
進級について保護者の方からいただくご質問を、あらためてまとめました。ここにないことは、公式LINEでお気軽にどうぞ。